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 なぜ、演劇なのか?

 劇団を旗揚げしてから十数年。メディアミックスは過渡期を迎えました。 情報社会の波はうねりをあげて日々加速していく一方で、その信頼性に対し 疑問の声も多く聞こえて来るようになってきました。
  そんなデジタル化社会の中、劇場等の限られた舞台の上で 役者が演じる「演劇」という媒体は未だアナログです。 ですがアナログだからこそ生きるメディアであるという事実。 舞台上の役者たちと同じ空間を共有するという贅沢は 他のメディアでは体験出来ないものです。
  ガイプロジェクトは演劇の持つ「可能性」を最大限活かし 様々な場所で活用され、好評を得てきました。過去の実例をあげてみると、企画コンペにおけるプレゼンテーションの場であったり企業イベント等の出し物として、決められた時間の中、最大限その商品の特性を打ち出した 小芝居を提唱したり、公演自体を買い取って頂いたりと様々です。
  「演劇」の「可能性」。それはメッセージの強さにあります。 そしてそれは他のどのメディアよりも直接的であり、人の心を捉えます。 稽古によって鍛え抜かれた役者達が、自分たちの目の前で演技をするという贅沢はプライスレスの価値があり、より深い記憶としていつまでも心に残ります。 今まで舞台で培った技術を、もっと社会に還元し「演劇」のもつ「可能性」を広めていきたい。 それが私たちの願いであり、「演劇」というメディアを提唱する意義です。
     

 過去実例における「演劇」の有用性。

 とあるイベント制作会社から「今までにない新しいプレゼンテーションがしたいので協力して欲しい」 という相談を受けました。それは大手企業も参加する企画コンペらしく、定石通りのプレゼンでは なかなか勝ち目はないのでインパクトとメッセージ性を訴える芝居を導入したいというものでした。何度も担当者と打ち合わせを重ね、台本を制作。入念なリハーサルを積み重ねた結果、見事にコンペを勝ち取ることができました。
  その時、劇団の意識は大きく変化しました。 「演劇」は楽しみたい人を楽しませるだけではなく「社会」に「還元」できるメディアだということ。 コミュニケーション不足が囁かれる昨今、「見るもの」との距離が抜群に近い「演劇」という「可能性」は 新しいビジネスモデルとしてもっと有効利用されるべきであり、そしてもっともっと沢山の人に「演劇」の素晴らしさを知って頂きたいと願っています。
  
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